2007年08月23日

●無人標的機『ファイア・ビー』の衝突説(EJ第1054号)

 JAL123便が操縦不能になった原因は、飛行機の垂直尾翼が3分の2程度破壊さ
れたことにあります。事故調査委員会は内部原因説を結論としていますが、ごく素直に
考えれば、何らかの飛行物体がJAL123便の尾翼に衝突したのではないかというこ
とを疑うのが自然であると思います。
 しかし、高度高度24000フィート(7200メートル)の上空で飛行機の垂直尾
翼にぶつかるものといったら、何があるでしょうか。それは、飛行機かミサイルのよう
なもの以外は考えられないのです。
 飛行機は考えられないので、ミサイルのような謎の飛行物体ということになるのです
が、場所は相模湾上空であり、もっとも飛行機の往来の多いところなのです。なぜ、そ
のような物騒なものが飛んでくるのでしょうか。普通では考えられないことです。
 しかし、ひとつだけ気になることがあります。それは、JAL123便の墜落事故が
起こった1985年8月12日に、相模湾で当時の新型護衛艦「まつゆき」が試運航中
であったことです。
護衛艦は、昔のことばでいえば戦艦です。戦艦の試運航というのは、単に海上を航行す
るだけではなく、兵装運用実験を行うことが大切な目的なのです。
 当時「まつゆき」といえば、最新の高度ミサイル防空システムを備えたシステム艦で
あり、実験項目もかなりあったと考えられます。「まつゆき」の任務は、来襲するミサ
イルや戦闘機という標的を正確に攻撃して防空することにあり、当時のこの軍事技術が
後のイージス艦の開発につながっていくことになります。
 この「まつゆき」の実験の一環で、たまたま相模湾上空にさしかかったJAL123
便のところに何かが飛んできたのではないか――こういう推定も成り立つのです。
 ここで、1985年当時の日本の防衛に関する状況を振り返っておく必要があります
。1985年といえば、時の総理大臣中曽根康弘氏が米国で「日本列島は不沈空母」と
発言して、大騒ぎになっていたときです。米国がレーガン政権のときの話です。
 当時の中曽根内閣は、国防政策の中身として、武器輸出三原則や軍事費のGNP1%
枠を撤廃し、世界最先端軍事技術を米国の監視のもとで自主開発する国防政策を推進し
たのです。その具体的な目玉は、国産巡航ミサイルの開発だったのです。そして日本は
、独自に光学ミサイル管制技術を開発したのです。
 米国はこの日本の技術を自国の巡航ミサイルの中心部分に組み込み、あの「トマホー
クミサイル」を完成させたのです。レーガン政権は、日本に対し、石油資源のルート確
保を担わせるため、シーレーン防衛の名のもとで、日本の自衛隊を強化しようとしてい
たのです。そして、とくに日本に求めた技術開発は、ミサイル誘導装置の開発なのです

 このミサイル誘導システムの精度をチェックするために使われるものに「無人標的機
」というものがあります。航空評論家の関川栄一郎氏は、JAL123便の垂直尾翼に
ぶつかったのは、この無人標的機ではないかといっているのです。
 「無人標的機」には、次の3種類があります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
         1.高速無人標的機「ファイア・ビー」
         2.高速無人標的機「チャカ(CHUKAR II )」
         3.対空無人標的機「ターゲット・ドロン」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 第1の「ファイア・ビー」は、長さ7m、幅3.93m、高さ2.25m、重さ68
6.3キロで、最大速度0.96マッハで実用上昇限度1万7000m、航続時間は約
60分です。事故発生時の高度7200mにゆうゆう届くのです。操縦方式は、無線コ
マンド・コントロールです。
 第2の「チャカ II 」は「ファイア・ビー」を小型化した対ミサイル用標的機です。
長さ3.87m、幅1.76m、高さ0.71m、時速350〜900キロ、高度15
0〜9000m、重さ182キロ、航続時間約80分です。これもJAL123便に届
くのです。訓練支援艦「あずま」の管制システム「艦上追尾管制装置」によって飛行を
コントロールするのです。
 第3の「ターゲット・ドロン」は、長さ3.8m、幅4.03m、高さ0.79m、
重量162キロ、航続時間約90分、母艦艇からジャトーにより発射され、UHF、F
M方式の電波でリモコンされて飛行するプロペラ機なのです。
 垂直尾翼を壊したのがこれらの標的機であるとした場合、3つの標的機のうち、どれ
がJAL123便の垂直尾翼に衝突したのでしょうか。
 まず、はっきりしていることは、プロペラ機である「ターゲット・ドロン」ではない
ということです。そうすると、「ファイア・ビー」か「チャカ II 」ということになり
ますが、「チャカ II 」は、JAL123便の垂直尾翼を壊すには、重量的に軽過ぎる
と考えられます。
 この点、「ファイア・ビー」は重量が686.3キロありますので、JAL123便
の垂直尾翼を破壊する力は十分あります。したがって、もし、標的機が犯人であるとし
た場合、「ファイア・ビー」である可能性が高いことになります。
 しかし、無人標的機「ファイア・ビー」をリモート・コントロールするには、海上自
衛隊の訓練支援艦が必要なのです。事故当時は、訓練支援艦は「あずま」のみが実在し
ていたのですが、当日「あずま」は、呉港に繋留されていたのです。したがって、当日
は「ファイア・ビー」を飛ばせることはできなかったのです。
 それに「ファイア・ビー」については、航続距離や民間航空路線の関係から相模湾で
はできないことになっているのです。つまり、アリバイがあるわけです。
 そこで、事故の起こった時刻に、その空域――関東南A空域にどのような航空機がい
たのか詳細に調べたところ、気になる航空機が多く存在していたことがわかってきたの
です。
                        −−[御巣鷹山事故の謎/04]

ファイア・ビー
posted by 管理者 at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 御巣鷹山事故の謎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
プロペラ機である「ターゲット・ドロン」ではない
ということです

とありますが、これは生存者「プロペラのようなものが見えた」に反します。
Posted by プロペラ機である「ターゲット・ドロン」ではない at 2007年09月20日 18:11
赤いプロペラの付いた物体が、畑の上を飛んで行き、それがJAL123便に当たって飛行機が爆発した。{匿名・・テレビ取材、農家主婦と息子}

プロペラのかたちがくっきりと残ってますね
http://gray.ap.teacup.com/123ja8119/img/1163038573.jpg
Posted by プロペラのかたちがくっきりと残ってますね at 2007年09月20日 18:13
この事故は、もともと他の飛行物体からの接触ではありません。爆発直前に記録されている爆発1秒前からの不規則な揺れ(横方向)、爆発で大きく揺れますが、この揺れは進行方向に力が加わり、大きく機首上げの状態として表されています。

もし、他機との衝突、接触であれば、不規則な突然の揺れ、水平方向の揺れとなって表されます。
(事故調査委員会:解析結果)。

結論は飛びますが、事故調査委員会が描いたシナリオでは、客室に急減圧、急激な気温低下が起きるべき。ある一瞬にして、高度22,000feetへ、換言すれば、瞬間にしてエレベストの8合目付近に降り立ったのと全く同程度です。気圧は地表の半分以下。血液中の酸素が分離してしまいます。また気温もマイナス22度程度。そして客室から爆発的に隔壁から噴き出したのであれば、まずは最後部を破壊するのが順当です。

描いたシナリオが違うのであれば、破壊はシナリオとは反対に垂直尾翼から始まったとみるべき。

また原因の「遠因」とのなったのが、管制官の知識のなさ。(Squrk7700を発した時点で)与えられる最優先される交信が与えられなかった法令違反。
それと、数次にわたる無線周波数の変更、コレスポンダの再設定を要求したりと事故機に負担を与える指示が数回出されていて、CAOは無視している。そして、この事故機が「"UnControllabe"」であることを忘れたような発言もあり、法令違反と相まって、Japan Air 123は、完全に無視された形となった。

このような状況でも、Yokota Controlは何度かJapanAir123便にメッセージを送っている。

Japan Air 123,Japan Air 123,This is YOKOTA APPROACH CONTROL on guard.If you hear me, squawk 5423, contact YOKOTA 129.4

最後まで機長は貨物室最後部のドアブロークン、と信じていた。そして、油圧が全滅に気が付くまで時間が経過して、海側への回避軌道をとれなかった。

犠牲者に黙祷。
Posted by とおりすがりの旅ガラス at 2010年08月22日 00:42
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。