2006年06月14日

●七五三にかかわる神道奥義(EJ第890号)

 「天神」についてもう少し詳しく述べる必要があります。出典
は「古事記」です。
 最初にこの世にあらわれたのは、天之御中主神です。この神と
同時に高御産巣日神と神産巣日神があらわれたのです。これらの
三神を「造化三神」といいます。ここまでは復習ですが、最初に
「3」という数字が出たことに注目していただきたいのです。
 造化三神に続いて、次の二神があらわれます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 1.宇摩志阿斯訶備比古遅神 うましあしかびひこじのかみ
 2.天常立神 ・・・・・・ あめとこたてがみ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 この時点で、この二神と造化三神とあわせて五神――「5」と
いう数字が出たことに留意していただきたいと思います。
 これらの五神が姿を隠すと、さらに二神が姿をあらわします。
国之常立神と豊雲野神です。そのあとは、男女のふたりワンセッ
トで神々が次々と姿をあらわすのです。この場合は男女一神と数
えます。七番目の神は「イザナギ命」と「イザナミ命」です。
 「古事記」では、国之常立神から、「イザナギ命」+「イザナ
ミ命」までを「神代七代」と記述しています。「3」「5」とき
て、ここでやっと「7」があらわれます。ここで「七五三」の数
字がすべて揃ったわけです。
 神道では、いわゆる「八百万の神々(やおよろずの神々)」と
は聖別して「七五三」の神々のことを「天神」というのです。こ
の造化三神と神代七代までの間に、想像を絶するような神道奥義
が凝縮されているのです。
 このように考えてくると、「とうりゃんせ」の歌の最初の部分
は解けてきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ――通してください 通してください
   ここは、何を試すところですか
   聖なる神々に関する神道の叡智を試す厳しい場所です
   志と覚悟のできていない者を受け入れることはできない
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ここまでは解けるのですが、「七五三」のところが難解です。
七五三――これらの数字に凝縮された神道奥義とは一体どのよう
なものでしょうか。
 一般的には、七五三とは、子どもの成長を願うお祝いのことで
す。数え年で男の子は三歳と五歳、女の子は三歳と七歳の11月
15日に晴れ着で神社に参詣する習わしのことです。
 実はこれは見せかけであり、子どもの儀式のことではないので
す。本当の意味は別のところにあります。この歌は、神道奥義の
何らかの試験のことを歌っており、それも七五三にかかわる試験
なのです。
 七五三にかかわる神道奥義――といってもピンとこないと思う
ので、その基本をひとつ示すことにします。それは「魔方陣」と
いわれるものです。
 神道における数字は、1〜9までで基本的には一桁です。二桁
以上の数はそれぞれを加えて、一桁の数になるまで加えます。例
えば、2002年6月26日は次のように計算します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   2+0+0+2+6+2+6=18→ 1+8=9
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そこで、一桁の数字1〜9までを3行3列の升目に入れて、な
おかつ、縦横斜めの3つの数字を足しても、みな同じ数になるよ
うにすると次のようになります。これを3次魔方陣といいます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
           6 7 2
           1 5 9
           8 3 4
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 この3次魔方陣では、四隅の数字はすべて偶数であり、残りの
数字は奇数となります。そして、縦横斜めの合計はいずれも15
になるのです。七五三のお祝いが11月15日に行われる理由は
ここにあります。
 この魔方陣は、古今東西に共通する呪術アイテムのひとつであ
り、東洋においてはあの諸葛孔明が駆使したといわれる奇門遁甲
術、九星気学、易などの基礎となっているのです。
 15という数を1+5で一桁の数に直すと、「6」になります
が、神道では「6」は人間の数字であり、「7」は完全数といっ
て、神の数字なのです。つまり、「6」は「7」に1足りない数
字なのです。ですから、「七つのお祝い」とは、試験が人間のこ
とではなく、神にかかわるものであるということがわかります。
 1〜9の数の世界は人間が活動する「この世」のことであり、
3×3の魔方陣は漢字の「囲」を表現しています。「囲」が示す
ように、この宇宙が無限ではなく、有限の閉じた世界であること
も暗示しています。
 神道奥義というのは、この魔方陣をはじめとして、陰陽五行説
カッバーラの数秘術ゲマトリアなど、複雑にからまっており、そ
れをすべて極めるのは容易なことではないのです。これらについ
て私は若い頃から勉強はしていますが、その奥は深く大変深遠な
世界であるといえると思います。
 神道奥義を極める試験――これに極めて類似しているのはモー
ツァルトの歌劇「魔笛」です。もともとこのオペラは、フリーメ
イソンの入会儀式を描いたものとして有名ですが、それにしても
よく似ていると思います。
 3つの神殿(叡智、理性、自然)にはそれぞれ門番がおり、門
番と問答をして、やっと門をくぐると、今度はさまざまな試験が
用意されている――そっくりです。仮に八咫烏という秘密組織を
フリーメイソンにたとえると、その性格は酷似していると思うの
です。フリーメーソンについては、現在、EJ/BLOGで毎日
連載をしています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     http://electronic-journal.seesaa.net/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック