2006年06月13日

●童謡『とおりゃんせ』の深い謎(EJ第889号)

 2002年6月23日−−夜のNHKスペシャル「アジア古都
物語」 テレビに登場した鴨氏は、謎の渡来人といわれる秦氏に
つながる一族――というか、秦氏そのものなのです。秦氏は高度
な土木建築の技術も持っており、京都の水についてもコントロー
ルしていたのです。なお、5月12日に下鴨神社で鴨氏がやって
いた水の行事は、御蔭祭(みかげまつり)といって裏神道の秘祭
であり、よくテレビで公開したものだと思います。秦氏について
は、さらに研究する必要があると思います。
 なお、葵祭に参加するのは、下上賀茂神社だけではなく、松尾
大社も参加します。この松尾大社を創建したのも秦氏――秦都理
という人です。そして、上賀茂神社、下鴨神社、松尾大社の3つ
を「秦氏三所明神」といっているのです。
 さて、『童謡の謎』(合田道人著、祥伝社刊)という本がよく
売れているそうです。昔から何気なく歌っている誰でも知ってい
る歌が、意外なメッセージを伝えているということはよくいわれ
ます。ところで、次の歌を知らない人はいないと思います。
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 ――とおりゃんせ、とおりゃんせ
   ここは、どこの細道じゃ
   天神様の細道じゃ
   そっととおして、くだしゃんせ
   御用のない者、とおしゃせぬ
   この子の七つのお祝いに、お札を納めに参ります
   行きはよいよい 帰りは怖い
   怖いながらも、とおりゃんせ、とおりゃんせ
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 この歌の解釈は、『童謡の謎2』に20ページを使って説明が
出ています。合田道人氏の解釈については改めて述べますが、以
下にご紹介する解釈は、合田氏とはぜんぜん別の解釈です。
 誰でも知っている歌ですが、歌の意味を考えてみると、よくわ
からないことがたくさんあります。それに、とても不気味な歌だ
と思いませんか。実はこの歌は、陰陽道やカッバーラに深く関係
している歌なのです。
 ご存知のように、この歌は遊戯が伴っています。最近の若い人
は知らないと思うので、ご紹介しましょう。
 ふたり一組になった子どもが手をつなぎ、それを門のように上
にかかげます。残った子どもたちは歌を歌いながらその門の下を
次々と通り抜けるのです。歌が終わると、ふたりの子どもの両手
は下ろされ、門は閉じられます。このとき、両腕の間に挟まった
子どもは「鬼」になってしまうのです。こういう遊戯です。
 この遊戯で「鬼」になるということは、この世のものではなく
なることを意味しています。「鬼」は陰府へ至る死者を暗示して
いるのです。
 この歌は対話形式になっていますが、子どもを連れた母親が神
社の門番と対話しているイメージがあります。この神社の門番と
は「鳥居」なのです。鳥居には人間の目には見えない鳥がつねに
居り、不審者が近づこうとすると姿をあらわし、誰何する――と
いうわけです。どこに近づこうとするかというと、神道奥義であ
り、そこに接近しようとする者を警戒するのです。神社の奥の院
にはそういうものがあるからです。
 この歌には、いくつもの謎があります。大きく分けると、次の
3つです。
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  1.天神様の細道
  2.七つのお祝い
  3.行きはよいよい、帰りは怖い
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 まず、「天神様」と何でしょうか。「天神様」といえば、菅原
道真のことですが、これをそのように解釈すると、もっとわから
なくなってしまいます。
 これは、素直に「天の神」というように解釈すべきです。もう
少し正確にいうと、天神とは「造化三神」のことです。
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  1.天之御中主神 ・・・ あめのみなかぬしのかみ
  2.高御産巣日神 ・・・ たかみむすびのかみ
  3.神 産巣日神 ・・・ かみむすびのかみ
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 昨日のEJで蚕の社の境内の池に立つ三柱鳥居の写真をご紹介
しましたが、その写真をよく見ると、三柱鳥居の中心には、根元
に積み石がしてあります。これは天之御中主神を祀っているので
す。この神は、この世の初めに誕生した唯一の神であり、神道の
絶対神といわれます。
 天之御中主神と同時に、高御産巣日神と神産巣日神があらわれ
三神を構成しています。蚕の社の三柱鳥居はこの三神をあらわし
ているのです。これらの神は、神道では宇宙の根源的な絶対神と
されているのです。
 それでは「細道」とは何でしょうか。
 実はここは、聖なる神々に関する神道の叡智を試す試練所なの
です。誰でもそれに挑むことはできますが、それに合格すること
は困難であるということをいっているのです。すなわち、合格す
るのが難しいということを「細道」と呼んでいるのです。
 それでは、そんなところになぜ7歳の子どもを連れて行くので
しょうか。それは、ここでいう「七」が「七五三」の行事を意味
しており、この七五三の行事こそ神道の重要な儀式に他ならない
からなのです。         −−−[八咫烏07]

童謡の謎/2.JPG
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