2009年01月26日

●『徒弟』参入儀礼はこうなっている(EJ第1881号)

 EJ第1879号で指摘した5つの謎のうち、3番目の謎につ
いて検討してみることにします。
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 3.メーソンリーのロッジで行われている奇妙な儀礼は何を目
   的とするものなのか。
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 メーソンリーのロッジでは、上位階級への参入儀礼として、奇
妙な寸劇が演じられるのです。それは、フリーメーソンとして忘
れてはならない組織の起源や歴史的な出来事などを決まりきった
対話にして演ずるのです。そのさい、それがどのような意味かわ
からなくても、丸暗記して演ずるのです。
 メーソンリーのロッジには、次のように11の階級の役員がい
るのです。
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   1.マスター        7.マーシャル
   2.シニア・ウォーデン   8.シニア・デーコム
   3.ジュニア・ウォーデン  9.ジュニア・デーコム
   4.トレジャラー     10.スチュワート
   5.セクレタリ      11.タイラー
   6.チャプレン
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 入団の儀礼を紹介しましょう。
 志願者はロッジに入ると準備の部屋に通されてしばらく待たさ
れます。身に着けているすべての金属を外し、左膝と左胸を露出
し、左靴のかかとを潰すようにいわれます。
 胸を出すのは女性でないことを示すためであり、膝や靴のかか
とを潰すのは、志願者が既に厳しい試練を経過していることをあ
らわしているのです。
 志願者に目隠しをして案内するのはジュニア・ディーコンの役
割です。反省の部屋まで導かれ、そこで3度のノックの音が聞こ
えるまで待たされます。合図の音が聞こえると、首にロープを巻
かれて部屋に入ります。そのとき案内役は抜き身の短剣を胸に当
てています。そして、対話がはじまります。
 「何か感ずるか」
 「感じます」――答えかたは決まっていて、誰かがセリフは耳
打ちし て教えてくれるのです。
 「それでは、それをおまえの良心の痛みとせよ。これからおま
 えが加わろうとする秘密を明らかにすれば、ただちに死が訪れ
 るであろう」
 別のところから声。マスターの声です。
 「成人でなくては、メーソンとなることはできない。おまえは
 自由で、かつ21歳に達しているか」
 「はい」
 「自由なる意思をもって、フリーメーソンリーの秘儀に加わり
 たいと思うか」
 「はい」
 ここではじめて胸に当たられた短剣は取り除かれます。しかし
首の輪はそのままです。そうしたら「跪け」の声。ここで神に対
して祈りが捧げられます。そのあと、目隠しのまま部屋の中を引
きずり回され、3度にわたり「暗闇に置かれた哀れな志願者」と
紹介されるのです。3人の役員に対してです。
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    東端 ・・・・・ ワーシップフル・マスタ−
    西端 ・・・・・ シニア・ウォーデン
    南端 ・・・・・ ジュニア・ウォーデン
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 そして、ワーシップフル・マスタ−のところに連れていかれる
のです。
 「暗闇にあるおまえの心を占める一番の望みは何か」
 「光です」
 「ならば、祝福が甦るように」
 ここで目隠しが取り除かれます。目の前にいるマスターは光の
象徴を指し示します。そうすると、定規とコンパスのマークがそ
こにあったのです。そして、マスターは志願者に、第1段階「エ
ンタード・アプレンティス(徒弟)」という位階に受け入れられ
たと告げるのです。
 そして第1階級の合図、握手の方法、合言葉などが伝えられ、
ソロモン王の神殿の入り口に立つ2本の柱についての説明があり
ます。そのうえで、高所から飛び降りたり、水の中を潜ったりす
ることを象徴する動きをさせられ、白い牛皮のエプロンが渡され
るのです。そして、次の言葉が告げられます。
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 それはゴールデン・フリースよりもローマン・イーグルよりも
 古く、スター勲章、ガーター勲章・・・よりも栄誉がある。そ
 れは無垢と友愛の絆の象徴である。
     ――クリストファー・ナイト/ロバート・ロマス著/
     松田和也訳、『封印のイエス/「ヒラムの鍵」が解く
           キリストのミステリー』/学習研究社刊
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そのうえで、第2階級に進むさいに記憶しておくべき質疑応答
が教えられて、儀礼のすべてが終了するのです。
 なお、第1階級「徒弟」の参入儀礼では、左膝と左胸を出しま
したが、第2階級「職人」の参入儀礼では、右膝と右胸を出して
儀礼に臨むのです。そして、靴のかかとも右の方を潰すのです。
 このように1階級ずつ儀礼のやり方が体系的に定められており
意味のわからないまま、上位階級に進む志願者はそれを覚え込ま
されるのです。握手のしかたひとつにしても各階級によって異な
るので、下の階級の者は上の階級のことは何もわからないように
なっているのです。これがフリーメーソンリーの参入儀礼の内容
なのです。       ・・・[秘密結社の謎を解く/55]


≪画像および関連情報≫
 ・マスターからジュニア・ディーコンの役割
  ―――――――――――――――――――――――――――
  マスターはロッジの中心人物であり、会員によって選挙で選
  出される。他の役員を任命する権限を持つ。シニア・ウォー
  デンは、マスターが不在のときに代理を務める。ジュニア・
  ウォーデンはロッジへの訪問者が確かにフリーメーソンであ
  るかどうかを確かめる。シニア・ディーコンは、マスターと
  シニア・ウォーデンの間の伝令役であると同時に「職人」と
  「親方」の位階への志願者の案内役である。ジュニア・ディ
  ーコンはシニア・ウォーデンとジュニア・ウェーデンの間の
  伝令役であると同時に「徒弟」の位階への志願者の案内役で
  ある。このようにすべて役割が決まっているのである。
  ―――――――――――――――――――――――――――
・画像の出所
 クリストファー・ナイト/ロバート・ロマス著/松田和也訳
『封印のイエス/「ヒラムの鍵」が解くキリストのミステリー』
 /学習研究社刊

参入儀礼のスタイル.jpg



posted by 管理者 at 03:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 秘密結社の謎を探る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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