2008年12月19日

●10個のセフィロトとモーセの十戒(EJ第1859号)

 今回のEJのテーマ「秘密結社の謎を探る」――今回でちょう
ど33回です。非常に広範囲のテーマであって、どのようにして
まとめるのか苦慮しているところです。しかし、多くの人にご愛
読頂き感謝いたします。
 今週はカッパーラを具現したといわれる「生命の樹」について
述べていきますが、その記述について参照させていただいている
のが、飛鳥昭雄氏と三神たける氏による学習研究社発行の次の本
とそれを中心とする一連のシリーズです。
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    飛鳥昭雄/三神たける著
    「『陰陽道』の謎/失われたカッパーラ」 学研
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 この一連のシリーズは、世間一般常識とはかけ離れた内容もあ
り、批判も少なくないようですが、真面目に読んでみると、謎に
包まれたテーマ――三神氏は「謎学」と命名――に光を当てる情
報に溢れており、とても参考になります。それは、飛鳥・三神両
氏が実際に現地を調査され、独自に入手している情報に基づいて
いるからです。これらの情報を今後使うとき、いちいち断らない
ときもありますが、あらかじめお断りしておきます。
 「生命の樹」――エデンには、もうひとつ「知恵の樹」があり
その実を人間が食べてしまったのです。そのうえで「生命の樹」
の実まで食べると、人間ではなく神と同等の存在になるので、神
は人間をエデンの園から追い出したのです。そして、神は「生命
の樹」を守るため、「ケルビム」と「燃える剣」を置いたといわ
れています。この意味については後述します。
 「生命の樹」――このカッパーラの思想は、特定の宗教にだけ
見られるものではなく、すべての宗教に見られる思想なのです。
ユダヤ教、キリスト教、仏教、そして日本の神道――そのすべて
にカッパーラの思想は見られます。
 カッパーラは、ヘブライ語で「授けられたもの」という意味で
す。つまり、カッパーラとは「絶対神から授けられた叡智」のこ
とであり、「生命の樹」はそれを具現したものなのです。
 そしてこの叡智を授けられた者が「預言者」なのです。アダム
エノク、ノア、セム、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、サ
ムエル、ダビデ、ソロモン、イザヤ、ヨハネ、ペトロ、ヤコブ、
ヨハネ、マタイ・・・すべてカッパーラを授けられた預言者であ
るというわけです。
 さて、3本柱から成る「生命の樹」には全部で11個の球体が
ついていますが、このうち「ダアト」と呼称する1個は隠された
状態になっています。これらの球体を「セフィロト」と呼ぶこと
は既に述べました。
 既に述べているように、「生命の樹」には3つのセフィロトと
パスで作る三角形が3つあって、それぞれの世界を構成していま
す。それに加えて、11個のセフィロトのうち一番下にある「マ
ククト」だけで作る「滅びの世界」が加わって、4つの世界が構
成されるのです。
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      @――A――B ・・・ 至高世界
      C――D――E ・・・ 中高世界
      F――G――H ・・・ 下層世界
      I       ・・・ 滅び世界
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 「生命の樹」のセフィロトを結ぶ小道「パス」――よく見ると
単にセフィロト同士を結んでいるのではなしに、立体構造になっ
ており、複雑に入り組んでいることがわかります。
 重要なのは、一番上にあるセフィロトの「ケテル」から次のよ
うにジグザグに下降する次のパスなのです。
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 @「ケテル」→A「コクマー」→B「ビナー」→「ダアト」→
 C「ケセド」→D「ゲブラー」→E「ティファレト」→F「ネ
 ツァク」→G「ホド」→H「イエソド」→I「マルクト」
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 これは「神の意思の通り道」といわれているのです。神の意思
は「雷光の閃光(カブ)」というかたちで上記のジクザグのパス
を通って「マルクト」に至るのです。そして、「マルクト」から
人は「生命の樹」を上に昇りはじめるのです。
 つまり、生まれたばかりの人間は、「マルクト」の状態にあり
「生命の樹」のパスを上に昇っていきます。これが「人間的に成
長する」という意味なのです。
 「マルクト」と「ダアト」をのぞく10個のセフィロトは、モ
ーセが絶対神から授かった「十戒」が対応しています。つまり、
この世における人間の行動規範「十戒」をセフィロトとして表現
しているわけです。
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 「ケテル」 ・・・・ わたしのほかに神があってはならぬ
 「コクマー」 ・・・ いかなる像も造ってはならぬ
 「ビナー」 ・・・・ 神、主の名をみだりに唱えぬこと
 「ケセド」 ・・・・ 安息日を心に留めこれを聖別せよ
 「ゲブラ」 ・・・・ 父母を敬いなさい
 「ティフアレト」 ・ 殺してはならない
 「ネツァク」 ・・・ 姦淫してはならない
 「ホド」 ・・・・・ 盗んではならない
 「イエソド」 ・・・ 隣人に関して偽証してはならぬ
 「マルクト」 ・・・ 隣人の家を欲してはならぬ
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 22個のパスは、ヘブライ語のアルファベット22個に対応し
ているのです。古代エジプトではそこから22枚のカードを作っ
たのです。それが「タロット・カード」になったのです。これは
大アルカナと呼ばれています。小アルカナは56枚で、後のトラ
ンプの原型となったのです。・・[秘密結社の謎を探る/33]


≪画像および関連情報≫
 ・「タロット・カード」とは何か
  ―――――――――――――――――――――――――――
  古来よりインドや中国ではカードが使用されており、これら
  がタロットの原形になったと推測されている。その後、ジプ
  シーの占い師やムーア人の侵略によって、東洋のカードはヨ
  ーロッパに伝わったという。しかし、タロット・カードが現
  在見られる形(大アルカナ22枚、小アルカナ56枚)にな
  ったのはいつ頃なのか、どこで制作されたのか、誰が図柄を
  定めたのかとなると、歴史の闇に包まれてはっきりしたこと
  は言えない。一説にはエルサレムに住んでいたユダヤ教神秘
  主義者が大成したともされる。
    http://www.fitweb.or.jp/~entity/shinpi/tarotto.html
  ―――――――――――――――――――――――――――
 ・添付ファイルの図
  飛鳥昭雄/三神たける著
  「『陰陽道』の謎/失われたカッパーラ」より 学研

生命の樹とカブの通路.jpg


posted by 管理者 at 03:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 秘密結社の謎を探る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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