2008年12月10日

●ヘムオンはグランドマスターである(EJ第1852号)

 エジプトとフリーメーソンの関係を調べていくと、どうしても
ピラミッドという建築物とフリーメーソンは関係があるのではな
いかと考えてしまいます。
 よく知られているように、米国の1ドル紙幣の裏には「目の付
いたピラミッド」の絵が描かれています。添付ファイルの図をご
覧ください。
 目については改めて詳しく述べるとして、ここではピラミッド
に注目したいのです。なぜ、米国の1ドル紙幣にピラミッドが印
刷されているのでしょうか。
 いうまでもなく、ピラミッドはエジプトの代表的な文化遺産で
すが、それを自国の紙幣にわざわざ刷り込むのは異常なことであ
るといえます。どうしてそのようなことをしたのでしょうか。
 それは、「ピラミッドと目」はフリーメーソンの象徴であり、
米国合衆国の建国にフリーメーソンが深くかかわっていたからで
あるというのがその理由とされています。
 そうであるとしたら、ピラミッドはフリーメーソンと深い関係
を持ってくることになります。「ピラミッドはフリーメーソンが
作った」という驚くべき説を主張するのは、フリーメーソンの研
究家で作家の加治将一氏です。以下、加治氏の説を要約してご紹
介していきますが、その前にピラミッドの知識を少し整理してお
くことにします。
 エジプトの首都カイロの南西13キロのギザ台地――そこに3
大ピラミッドがあります。それは下エジプトにあって、東向きに
建っています。3大ピラミッドとは次の3つの王のものとされて
います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
          1.クフ王 
          2.カフラー王
          3.メンカフラー王
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 なかでも最大のものはクフ王のピラミッドです。底辺は233
メートル、各辺は東西南北に面し、4つの隅はほぼ直角をなして
います。高さは137メートル、壁面の傾斜角は52度です。こ
のピラミッドには、一個2.5トンの石灰石が230万個も使わ
れており、210段にわたって積み上げられています。
 クフ王のピラミッドは誰が建てたのでしょうか。
 その名前が上がっているのはクフ王の政権のときの宰相をして
いたヘムオンという人物です。当時エジプトには次の2派があり
どちらが国政を執るかで競い合っていたのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     星 を信仰している ・・・ 星 信仰派
     太陽を信仰している ・・・ 太陽信仰派
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 エジプトにはもともと土着のエジプト人がいて、そこへ外来人
が入ってきてエジプトを制覇したのです。それが北から入ってき
た人たちです。彼らにとって、自分たちが来た方向がはっきりと
わかるものは北極星だったということで、星派となったのです。
 これに対して、民族派、古代エジプトに住んでいた人たちは太
陽信仰派なのです。早稲田大学の吉村作治教授は、この拮抗した
状況がピラミッドに表れているといいます。
 クフ王は太陽信仰派で、それを広めようとしていたのです。し
かし、宰相のヘムオンは星派につながっていたのですが、クフ王
はそれを承知でヘムオンにピラミッドの設計と施工をまかせたの
です。彼の父親がスネフェル王のピラミッドの設計、施工をした
経験があり、ピラミッドを作るノウハウを持っていたからです。
 ヘムオンは、表面上は太陽信仰を具現させるかたちでピラミッ
ドを作っているのですが、凝った工夫をしたのです。ビラミッド
を太陽の昇る東向きにし、そこに神殿を作っているのですが、入
り口は北側に置いています。それに、3つ並んだピラミッドは星
を想起させます。太陽派に合わせてピラミッドを作りながら、星
派の思いを巧みに取り入れているわけです。
 重要なことは、ヘムオンは土着のエジプト人ではなく、外部の
人間であったということです。つまり、ヘムオンは外部からやっ
てきたテクノクラートであったという点です。
 加治将一氏は、ヘムオンこそグランドマスター―もっとも加治
氏はフリーメーソンのという意味ではなく、古代エジプトに存在
した密教のそれであるといっていますが――フリーメーソンのグ
ランドマスターと考えれば、ヘムオンに関する疑問は氷解するの
です。なぜなら、これほどの事業を仕切った人物であるヘムオン
の記録がエジプトにおいてほとんど出てきていないからです。ヘ
ムオンがフリーメーソンであれば、秘密とともに存在し、闇に消
えたとしても不思議はないからです。
 ところで、ピラミッドを建造したのはヘムオンであったとして
それは何の目的に作られたのでしょうか。
 ピラミッドの使用目的は「王の墓ではない」という見解は吉村
作治教授からも出ています。なぜなら、ピラミッドの中から、一
体のミイラの柩も出てきていないし、墓であるという表示もどこ
にもないからです。
 それなら、ピラミッドは何の目的に使われたのでしょうか。
 加治将一氏は、ピラミッドの使用目的について、次のように述
べています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   ピラミッドは何らかの儀式に使われる建造物である
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 加治氏は、フリーメーソンの儀式を行う場としてピラミッドを
考えています。そうすると、ピラミッドの謎はすべて氷解してし
まうのです。そして、それはエジプトの神話ともぴったりと符合
するのです。そのエジプトの神話とは、具体的には「オシリスと
イシス」の物語です。明日のEJでは、ピラミッドがどのように
使わたるかについて説明します。   
            ・・・[秘密結社の謎を探る/26]


≪画像および関連情報≫
 ・吉村作治教授の「エジプト博物館」/今回のEJは吉村教授
  の次の記事を参考にして記述しています。
  ―――――――――――――――――――――――――――
  ヘムオンとは人の名前です。「へム」」と「オン」に分かれ
  ます。「オン」は「ヘリオポリス」。太陽信仰の中心である
  町の名前です。ヘリオポリスという名前からしてギリシャっ
  ぽいですね。ピラミッドをギザに造った理由の中に、この3
  つの並び方がオリオン星座のまん中の星に似ているという話
  をしましたね。
  http://www.yugakusha.net/study/yoshimura_egypt/200504-3.html
  ―――――――――――――――――――――――――――

1ドル紙幣のピラミッドと3大ピラミッド.jpg


posted by 管理者 at 03:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 秘密結社の謎を探る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。