2008年08月08日

●探査機をスペース・ハイジャックする(EJ第1545号)

 宇宙探査技術において米国が突出していることは確かです。し
かし、旧ソ連/ロシアが16回も挑戦してすべて失敗に終わって
いるというのは、かつて宇宙開発競争では米国を凌駕していたロ
シアとしては、少し不可解な状況であるといえます。
 逆に米国の不可解さといえば、次の3つの探査機が失敗してい
ることです。
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  1992年/マーズ・オブザーバー
   ・火星到着直前の1993年8月21日通信途絶
  1998年/クライメートオービター
   ・火星到着直前の1999年9月23日通信途絶
  1999年/ポーラーランダー
   ・火星到着直前の1999年12月3日通信途絶
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 米国ほどの技術を持っていて、いずれも判を押したように火星
到着直前に突如として通信途絶――これはどうみても不可解その
ものといえます。
 旧ソ連も最初の7台ぐらいまでの探査機の失敗は、技術力に問
題があったといえると思いますが、8台目のマルス2号は火星の
表面にペナントを残しているし、マルス3号からは写真撮影には
成功し、技術力を高めてきていたのです。
 そして1988年7月のフォボス1号とフォボス2号について
は、その技術レベルが失敗するはずがないレベルに達していたの
です。しかし、既に述べたように、フォボス1号については火星
に行く途中で通信途絶になり、フォボス2号は衛星フォボスに接
近する寸前にやはり通信が途絶してしまっています。UFOに撃
墜されたという説はとても信ずるに値しないと思うのです。
 真偽のほどは分かりませんが、旧ソ連のフォボス計画失敗につ
いては、米国が破壊工作に関与した疑いがあるのです。NASA
は火星に関しては隠していることがたくさんあるので、米国以外
の国の探査機が無事に火星に来て欲しくないのです。火星探査は
表面上は平和利用をうたっていますが、宇宙飛行士は軍人ですし
宇宙探査は軍事行動という側面もあるのです。したがって、国益
にかかわるという事態になれば、他国の探査機を排除することも
十分あり得るのです。
 探査機は多くの部品からできていますが、戦時中ではないので
これらの部品はすべて自国製のものを使うわけではなく、諸外国
――とくに宇宙開発の先進国である米国の部品を使うことが多い
のです。
 米国は軍需産業ルートを使って、フォボス計画に参加するヨー
ロッパ側の要人と内通し、フォボス1号と2号の両方に米国製の
秘密の基盤を組み込ませることに成功したのです。この基盤はあ
る特別な周波数を感知すると、姿勢制御ブースターが破壊するよ
うに設計されていたのです。
 ソ連のフォボス計画の場合、1号と2号を同時に暴走させると
不審に思われるので、最初に1号を破壊し、2号については火星
軌道に入り、軌道変更した時点で破壊したのです。つまり、米国
は、他国の探査船をこのようにして排除する技術も既に持ってい
たことになります。
 さて、NASAにとっては、他国の探査機よりももっとやっか
いな相手がJPLなのです。JPLにあってNASAにないもの
――それはDSNシステムです。DSNシステムさえあれば・・
とNASAは考えても不思議はないのです。
 NASAは米国政府の機密予算ブラック・バジェットから資金
を引き出し、JPLのとは別に秘密のDSNシステムを構築して
しまったのです。このNASA版DSNシステムは、ホーグラン
ドの指摘通り、ダラスにあるといわれます。大型ビルの地下深く
に「シークレット・コントロール・センター」があって、そこに
NASA版DSNシステムが設置されています。
 NASA版DSNシステムの性能は、JPLのそれを上回ると
いわれており、そういう意味でNASAは既にJPLを必要とし
ていないのです。しかし、表の顔としては不可欠ですが・・。
 宇宙からの信号をキャッチするためのパラボラアンテナは地上
ではなく、高度3万6000キロの静止軌道上に軍事衛星として
宇宙に浮かんでいるのです。その数は3機――巨大なパラボラア
ンテナを宇宙に向けているのです。場所は、太平洋上空、大西洋
上空、そしてインド洋上空の3つです。
 NASAは、2つのDSNシステム――JPLのDSNとNA
SAの秘密のDSN――これをどのように使い分けているのでし
ょうか。はっきりしていることは、あくまでDSNシステムは、
JPLのひとつであり、それ以外のDSNシステムはあり得ない
――こういう建前に立っています。
 このNASA版のDSNシステムの存在を前提とすると、冒頭
の3つの米探査機の通信途絶事件の謎は簡単に解けてきます。こ
れらの探査機は、JPLのコントロールからNASAがスペース
・ハイジャックしたものと思われます。
 すべてにおいて順調だったマーズ・オブザーバーは、1993
年8月21日に火星の周回軌道への投入の直前に突如通信が途絶
えたのです。その犯人はNASAです。NASAはあらかじめ発
信信号が自動変換する基盤をマーズ・オブザーバーに埋め込み、
NASA版DSNシステムを使ってそのコントロールを乗っ取っ
たのです。これには米空軍も一枚噛んでいるのです。
 信号が変換されてしまうと、JPLのDSNシステムには情報
は入ってこなくなり、通信途絶状態になるのです。通信が途絶え
た以上、何らかの故障が生じたと考えざるを得ないのです。
 その時点でマーズ・オブザーバーのコントロールはNASAに
委ねられ、JPLに気づかれることなく、極秘裏に火星の探査が
進められることになります。同じく通信途絶になったクライメー
ト・オービターとポーラーランダー――これについては、来週の
EJで述べることにします。   ・・・[火星の研究/24]


≪画像および関連情報≫
 ・添付写真「マーズ・オブザーバー」(貴重な写真)
  マーズ・オブザーバ探査機は、バイキング探査機以降途絶え
  ていたアメリカの火星探査機である。火星表面の元素分布測
  定、高度分布測定、火星表面・大気温度測定、磁場測定など
  を行う予定だったが、火星周回軌道投入3日前に通信が途絶
  一般的には推進系の不具合が原因と考えられている。

マーズ・オブザーバー.jpg
posted by 管理者 at 03:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 火星の研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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